新ルール 3つのポイント
- 2個まで — 容量に関わらず、機内に持ち込めるモバイルバッテリーは1人2個まで
- 機内充電禁止 — モバイルバッテリーからスマホ等への充電、モバイルバッテリー自体の充電ともにNG
- 収納棚NG — 座席上の収納棚(オーバーヘッドビン)への収納禁止。手元で管理
座席に備え付けのUSBポートやコンセントからの充電は、引き続きOKです。
旧ルールとの違い(比較表)
| 項目 | 旧ルール (〜4/23) |
新ルール (4/24〜) |
|---|---|---|
| 100Wh以下の個数 | 制限なし | 2個まで |
| 100〜160Whの個数 | 2個まで(申告) | 2個まで(申告) ※100Wh以下と合算 |
| 160Wh超 | 持込不可 | 持込不可 |
| 機内での充電 | OK(状態確認下で) | 全面禁止 |
| 収納棚への収納 | 非推奨 | 禁止 |
| 預け入れ | 禁止 | 禁止(変更なし) |
注意:カメラ用バッテリーなどの「予備電池」は100Wh以下なら個数制限なし。2個制限はモバイルバッテリー(他機器充電用)のみです。
なぜルールが変わったのか?
2025年1月28日、韓国・金海国際空港でエアプサン391便の機内後方の収納棚に入れられていたモバイルバッテリーから火災が発生。全搭乗者176人が緊急脱出スライドで機外に脱出する事故が起きました。
これを受けてICAO(国際民間航空機関)が危険物輸送の技術指針を緊急改訂。世界各国の航空当局が一斉にルールを強化しました。日本では国土交通省が2026年4月24日からの適用を発表しています。
経緯タイムライン
2025年1月28日
エアプサン391便 モバイルバッテリー火災事故
2025年〜2026年
ICAO技術指針の緊急改訂作業
2026年4月14日
国土交通省・定期航空協会が新ルール発表
2026年4月24日
新ルール施行
GW旅行前にやるべきこと
- 持っていくモバイルバッテリーを2個以下に絞る
- 各バッテリーのWh数を確認する(判定ツールで計算)
- 160Whを超えるものは置いていく
- 100〜160Whのものは航空会社に事前申告する
- スーツケースではなく手荷物に入れる
- 機内では充電しない。搭乗前にフル充電しておく
- 端子をテープやケースで保護してショートを防ぐ
違反した場合の罰則
航空法に基づき、モバイルバッテリーの持ち込みルールに違反した場合、以下の罰則が適用される可能性があります。
航空法第150条:50万円以下の罰金が科される場合があります。また、搭乗拒否や途中降機を求められることもあります。
保安検査で発見された場合は、その場で没収・廃棄となります。トラブルを避けるためにも、出発前の確認が重要です。
よくある質問
Q. スマホに内蔵されたバッテリーも2個制限に含まれますか?
含まれません。2個制限はモバイルバッテリー(他の機器を充電する目的のポータブル電源)のみが対象です。スマートフォン、ノートPC、タブレットなどに内蔵されたバッテリーはこの制限の対象外です。
Q. カメラ用の予備バッテリーも2個までですか?
カメラ用バッテリーなどの「予備電池」(電子機器から取り外した予備バッテリー)は、モバイルバッテリーとは別のカテゴリです。100Wh以下の予備電池には個数制限はありません。100〜160Whの予備電池は2個までで、航空会社への申告が必要です。
Q. 海外の航空会社も同じルールですか?
はい。ICAO(国際民間航空機関)の国際基準に基づくルールなので、世界各国の航空当局が採用しています。ただし、一部の航空会社では独自にさらに厳しい制限を設けている場合があります。搭乗前にご利用の航空会社の規定も確認してください。
Q. 座席のUSBポートでスマホを充電するのはOKですか?
はい。禁止されたのはモバイルバッテリーの使用のみです。座席に備え付けのUSBポートやコンセントからの充電は引き続き可能です。
出典・参考資料
- 📄 国土交通省 — モバイルバッテリーの機内持込みの新たなルールについて
- 📄 国土交通省 — 新ルール詳細資料(PDF)
- 📄 ICAO — New power bank restrictions will safeguard international aviation
- 📄 ICAO Doc 9284 — 危険物の安全な輸送に関する技術指針
- 📄 IATA — Lithium Battery Guidance Document
情報最終更新日: 2026年4月20日